本記事にはPR・アフィリエイト広告を含みます
JALのことは、ずっと好きになれませんでした。日本航空がモデルとされる山崎豊子の小説「沈まぬ太陽」を読んで以来、どうしても「悪い会社」のイメージが抜けなかったからです。
そんな私が今、JALの上級会員「JGC(JALグローバルクラブ)」を目指しています。搭乗修行はせず、カード決済を軸に。
目標は8年です。この連載「JGCへの道」では、その途中経過を実額つきで記録していきます。届かなければ笑ってください。途中でJALの制度が改悪されて計画が崩れたら、それもそのまま書きます。
もともとはANA一本だった
10年ほど前、海外に行く機会が多い時期がありました。欧米に5回、国内線に10回ほど。意識して乗り回したわけではなく、気づいたらANAのSFC(スーパーフライヤーズカード)の基準を超えていました。
翌年も海外に行く機会が続き、当時のJGCの基準にも届きそうでした。ただ、ANAとJALの両方に乗るとマイルが分散します。そこでANAに一本化しました。JALにはもともと良い印象がなかったので、迷いはありませんでした。
ANAへの不信感が積み重なった
それから10年。ANAの制度は少しずつ改悪され、2026年には不信感が決定的になる出来事が続きました。
2026年4月、ロサンゼルスからの帰国便が3時間12分遅れました。成田からの乗り継ぎに間に合わず、予定外の1泊。翌朝の仕事にも遅れました。帰国日に何が起きたかは、時間順にまとめています。

問題は遅延のあとでした。案内されたホテルが実は確保されていない、ビジネスクラスの機内で何度も起こされて連絡を受ける、成田では家族5人でベッドを共有する案を強い口調で迫られる。帰国後、米国運輸省(DOT)に申告し、ANAから「弊社に全面的な原因がある」と書かれた正式な回答を受け取りました。申告の方法と、回答が届くまでの全記録はこちらです。

国内線でも。8月の石垣島旅行では、ANAの最安運賃「シンプル」を選んだら、SFCでも座席指定は出発24時間前まで不可。24時間前になると、パソコン版のサイトでは往路の座席が表示されず、アプリに切り替えてようやく確保しました。6人家族で「シンプル」を使った実際はこちらです。

一方のJALは、関西空港からロサンゼルスへの直行便を飛ばしています(JL060/JL069。2026年の夏ダイヤは週5便、夏休み期間は毎日)。関西に住むわが家にとって、羽田や成田を経由せずに行けるのは大きな魅力です。ANAしか選べない状態より、JALも選べる方が、旅の組み立ての幅は確実に広がります。
2026年7月には、JALがマリオットとの提携を始めました。マリオットのステータスを持っていないわが家は、「JGCになれば、ホテルでもお得になるのでは」と期待しました。
調べてみると、マリオットのステータスがもらえるのは、1年ごとに搭乗実績で決まる「FLY ON」の会員(サファイア、JGCプレミアなど)だけ。カード決済で目指すJGCは対象外で、わが家にとってはお得になりませんでした(JAL公式、2026年10月時点)。
ANAに40万ポイント。取れた海外の特典航空券は0回
ANAのカードには、毎年300万円以上を払ってきました。多い年は1,000万円を超えます。
たまったポイントは40万ポイント分。ANAアメックスのポイントは、そのままなら期限がありません。でもANAマイルに移すと、そこから3年で期限が切れます。だから、特典航空券の空席を見つけてから移すつもりで、ずっと探してきました。
でも、ヨーロッパも北米も、探すたびに空席がありません。家族5人分がそろうことはなく、ビジネスクラスは一度も見たことがありません。取れた海外の特典航空券は0回。40万ポイントは、一度もマイルに移せないまま眠っています。
そこへ、SFCの見直しが発表されました。2028年4月から、ANAカードを年300万円以上使わないと、スターアライアンス・ゴールドを維持できなくなります(ANA公式、2026年9月29日公表。判定期間は毎年12月16日〜翌年12月15日)。
わが家は毎年300万円を超えているので、混雑しているラウンジや優先搭乗が空くなら、この見直し自体は歓迎です。
ただ、ついでに言わせてもらうと、ANAの国内線で一番安い「シンプル」は、SFCでも出発24時間前まで座席を指定できません。年300万円を払う会員くらいは、事前に座席を選べるようにしてくれてもいいのでは。ANAにとって大した損はないはずです。
そして気づきました。300万円を超えた分をANAに払っても、使い道のないポイントが増えるだけです。
だから決めました。300万円まではANA。超えた分は、すべてJALに払います。
修行はしない。というより、もうできない
上級会員を取るなら、飛行機に乗りまくってポイントを稼ぐ「修行」が定番でした。でも、ちょっと恥ずかしいし、正直かっこ悪い。日常の支払いで自然に取れるのが一番スマートだと思っています。
そもそも今のJGCは、1年で集中的に乗って取る修行が通用しません。以前は1年で搭乗実績(FLY ONポイント5万)を満たせば入会できましたが、今は生涯の累計で1,500 Life Statusポイントが必要です。搭乗でもたまりますが、国内線なら1回5ポイントなので、乗るだけだと300回かかります。
実は10年ほど前、JGCを取れるチャンスがありました。当時は1年で条件を満たせば、ずっとJGCでいられた時代です。それを、マイルが分散するからと見送りました。正直、今は後悔しています。
カードだけでJGCを取る条件
2024年から、JGCの入会条件は「Life Statusポイント(LSP)」という生涯ポイントになりました。飛行機に乗らなくても、JALカードの支払いでたまります。
| 項目 | 内容(JAL公式・2026年10月時点) |
|---|---|
| JGCの入会条件 | LSPを1,500ポイント以上+対象のJALカード(CLUB-A、CLUB-Aゴールド、ダイナース、プラチナ、プラチナ Pro) |
| カードでのたまり方 | JALカードのショッピングマイル2,000マイルごとに5 LSP |
| マイルのたまり方 | CLUB-Aゴールド以上なら100円=1マイル、JALカード特約店(イオンなど)なら100円=2マイル |
| 有効期限 | なし(生涯たまり続ける) |
計算すると、ふつうのお店だけで1,500 LSPをためるには6,000万円の決済が必要です。特約店だけで払えたとしても3,000万円かかります。
あなたなら何年?月の決済額別の早見表
JALカード(CLUB-Aゴールド以上)に毎月いくら払えば、何年でJGCに届くかの目安です。すべてふつうのお店で払った場合で計算しています。
| JALカードの月の決済額 | 年間LSP | JGCまで |
|---|---|---|
| 10万円 | 30 | 50年 |
| 20万円 | 60 | 25年 |
| 30万円 | 90 | 約17年 |
| 50万円 | 150 | 10年 |
| 70万円 | 210 | 約7年 |
| 100万円 | 300 | 5年 |
わが家のスタート地点:年約150 LSP
4枚のカード明細を集計した結果、わが家がJALカードに回せるのは、旅行のない年で年約515〜540万円。LSPにすると年約150です。
このままだと約10年かかります。目標の8年に届かせるには、平均で年約190 LSPが必要です。海外旅行の年の支払いや、JALが冬に実施しているLSP2倍キャンペーンで、差の約40を埋められるかが勝負になります。
カードは、JAL・JCBカードのCLUB-Aゴールドを申し込みました。どの支払いをANAに残して、どれをJALに回すのか。その振り分けは、次回すべて公開します。
まとめ
- JALに良い印象がなかったANA派が、搭乗修行はせず、カード決済を軸にJGCを目指します
- 理由は、ANAで使い道のないポイントを増やすより、300万円を超えた分をJALに回したいから
- カードだけでJGCに必要な決済は、ふつうのお店なら6,000万円。わが家のペースだと約10年、目標は8年
- JALとマリオットの提携は、カードで取るJGCには関係がなかった
この連載では、3か月ごとくらいに進み具合を報告していきます。
※制度・キャンペーン・運航情報は2026年10月時点のANA・JALの公式情報にもとづきます。最新の条件は公式サイトでご確認ください。
連載の一覧と、今のLSPの進み具合は、こちらにまとめています。

次に読む
ANAで行ったロサンゼルス家族旅行の旅程、費用、移動手段は、このガイドにまとめています。

海外旅行でのカードの使い分けは、こちら。ロサンゼルスで実際に使った5人家族の例です。

ドジャース観戦の家族旅行にいくらかかるかは、2027年夏の旅行を実価格で試算したこちらで。


